SDGs未来都市
「特に注力する先導的取り組み」のご紹介特に注力する
先導的取り組みのご紹介
- エネルギーの地産地消-環境イノベーション-
- 次世代のスマート農業-農業イノベーション-
- 学びのワーケーション-交流イノベーション-
鳥取市では持続可能なまちづくりを推進しています。
環境イノベーションでは現在、再生可能エネルギー、太陽光発電パネルの利活用に特に力を入れて取り組んでいます。
具体的な取り組み内容をご紹介いたします。
太陽光、風力、地熱、水力、バイオマスなど、エネルギー源が継続的に使用できるものを再生可能エネルギーと呼びます。
自然豊かな鳥取市では、再生可能エネルギーの土壌は揃っており、今後の発展が期待されます。
最近では「鳥取市」と「鳥取ガス株式会社」が協力し2015年に地域電力会社「株式会社とっとり市民電力」を立ち上げ、2021年には二酸化炭素の排出量を実質0にする再生可能エネルギー100%の電気プラン、「クリーン100プラン」を事業者向けに販売を開始しています。
現在では一般的に普及した「太陽光発電」は、パネルの耐用年数が一般的に20~30年程度とされています。2000年代から政府の様々な補助もあり、大量生産され発展してきましたが、2030年頃から役目を終えたパネルの大量廃棄が想定されています。
太陽光発電パネルは60%以上がガラス素材で出来ており、有害物質も含まれるため、リサイクルは難しいとされてきました。この問題に「株式会社 鳥取再資源化研究所」が鳥取県とともに、多孔質ガラス発泡材「ポーラスα」を共同開発し、太陽光発電パネルをリサイクルできる態勢を構築しました。
「ポーラスα」の製造過程で、太陽光発電パネルに含まれる有害物質の無害化が可能であることも確認され、今後の更なる発展が期待されます。
「ポーラスα」には小さな孔(あな)がたくさん空いており、この孔(あな)に微生物が集まり、担持*することができます。
微生物の中には、土や泥に含まれる有機物を分解する際に電気のモト(電子)を発生させるものがあり、このような微生物を「ポーラスα」内に担持させることで高い発電効果を得ることができます。
現在、市内の耕作放棄地を利用し実証実験を行っており、企業や大学と連携して実用化に向けた取り組みを進めています。*担持(たんじ):付着した状態で持っていること。
微生物発電メリット